音楽

音楽

大好き!昭和の歌謡曲―(2)

気持ちの入った素晴らしいトランペットに続き、「アカシアの雨に打たれて このまま死んでしまいたい」という実に衝撃的な歌詞から歌は始まります。恋に破れた女性の歌なのです。でも、それまで歌謡曲の世界ではタブーだった「死」という言葉を前面に出し、人生に対する一種の諦観と、それを引き受けるからこそ見える希望すら聴き手に感じさせる3分間の歌は、まるで一編の映画か文学作品のよう。
音楽

大好き!昭和の歌謡曲―(1)

先日、誘われて友人の住むサ高住(サービス付き高齢者向け住宅)で、「昭和歌謡を聴く会」という集いを開きました。改めて聴き直して、本当に素晴らしいです。時代と呼吸し合っている瑞々しい息づかい、日本人がずっと持ってきた愉快さ、微笑み、他者への励ましなどの素直な情感。ジャズやハワイアン、ラテンなど様々な要素を取り入れた豊かな音楽性。「懐メロ」などでは全くない、歴史上この時期の日本にしか生まれえなかった人類の遺産とすら思えてしまいます。ました。
社会・世界

オノ・ヨーコさんを励まそう!-生徒の手紙がテレビ番組になって

想像してごらん 天国なんてないと 簡単にできるだろう 地獄もない ただ空が広がっているだけ 想像してごらん みんなが今日この日を生きていることを
音楽

友部正人を聴いて (2)-「祈り」の詩人/音楽家

先述のように友部のぶっきらぼうに思える歌いぶりは良くボブ・ディランに似ていると言われます。ディランの特徴であるメロディや小節にとらわれない歌い方は、形としての音楽を作る以前にあった、歌いたくてたまらない内実が溢れ出てしまったからこそのものであり、友部もまた「歌いたいもの」がまずあったと言うことができるでしょう。
音楽

友部正人を聴いて(1)-「たましい」の声

友部正人(ともべまさと)の歌の魅力をどう表現したらいいのでしょう。裸の「たましい」に触れて来る、裸の「たましい」の声とでも言うのでしょうか。フランスの詩人ボリス・ヴィアンは不世出の名歌手エディット・ピアフを「たとえ電話帳を歌っても、感動的でしょう」と讃えました。今なら友部正人に同じ讃辞を贈りたいです。
音楽

マーヴィン・ゲイ「ホワッツ・ゴーイン・オン」が今も伝えること

マーヴィン・ゲイ(1939~1984)という黒人歌手をご存じですか?彼が、1971年に発表した「ホワッツ・ゴーイン・オン」という曲があります。冒頭、黒人のストリートのざわめきの中から、Hey brother, what’s happening? Right on! Right on,brother. という声が聴こえてきます。
音楽

「ワールド・ミュージック」のおかげで、中森明菜に目覚めました

その「ワールド・ミュージック体験」のあと聴いたアイドル歌謡にはまったく驚きました。もちろん売れ線を狙った音楽なのでしょうが、だからこそ時代の空気の必然を反映し、その意味も明かしているように思えたのです。特に中森明菜の「セカンド・ラブ」
音楽

「魅惑のクロンチョン」をお試しあれ

クロンチョン(Kroncong)はインドネシアの大衆音楽で、ポルトガルの影響を受けて生まれた世界最古のポピュラー音楽と言われています。と言っても古めかしかったり、原始的だったりするものとは全く違います。洗練されて、まろやかで、心を温かくしてくれる音楽です。
社会・世界

苦難の果てのきらめきーアルメニアの音楽

友人への誕生日プレゼントで、一緒にヴァイオリン奏者 漆原啓子(うるしはらけいこ)とピアノとの二重奏コンサートに行ってきました。アンコールで演奏したアルメニアの作曲家バグダサリアンの「ノクターン」(1957)の余りの素晴らしさには呆然となりました。
文学

フィリップ・マーロウに教えてもらったこと

最近ちょっと不思議なレコードを入手しました。『マーロウ ロンリー・フォー・ユー(フィリップ・マーロウ 君がいないと)』というタイトルで1983年制作。ネット・オークションの中に見つけたときはピクリと反応してしまいました。